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2011/08/18 (Thu) 風をつかまえた少年

『風をつかまえた少年』
ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー 著
風をつかまえた少年
出版社:文藝春秋

教育の大切さを教えてくれるとともに、
勇気と希望を与えてくれる素晴らしい本です。
原発事故により電力への関心が高まっている今こそ、
多くの人に読んでいただきたい1冊です。

アフリカの最貧国マラウイで生まれ育ったウィリアム・カムクワンバ少年。
2001年の飢饉により、学費を払えなくなった彼は
やむなく中学校を中退する。
しかし、図書室で借りた本を頼りに、
彼は自力で風車を作り、とうとう発電に成功する。
彼の家族の暮らしをもっと楽なものにしてあげたい、という純粋な願いは、
やがて自らを世界へと旅立たせることになる。

この本を読むと、先進国での生活が、
実に贅沢で無駄が多いものだということに気づかされます。
そして、描かれている飢饉の凄まじさに、
今後予想される世界的食料危機について考えさせられます。

ウィリアムが風車を作る材料は、廃品置き場から拾ってきた物。
作業に使う道具も手作りです。
ナイフは鉄板から作り、
マイナスドライバーは自転車のスポークを金づちで叩いて作る。
本当に何もかも足りないだらけだけれど、
家族愛と友情はたっぷりとある。
そして確かな信念と向上心、諦めない精神力、
創意工夫する柔軟性もあふれるほどある。
ウィリアムを援助する大人達もまた素晴らしい。

昨年から、アメリカの大学で学んでいるウィリアム。
生まれ故郷ウインベの人々の生活を良くするために、本当に頑張っています。
彼のサイトでは、ウインベでのスクールプロジェクトの話などが載っているのですが、教室を増築し、風車と太陽光発電を導入したことにより、全児童がラップトップを使える環境が整ったそうです。
学べない辛さが身に染みているからこそ、
ウィリアムは子供達に良い学校を与えたいのでしょうね。

たびたび本に出てくる「シマ」ですが、
サイトではそのレシピも載っています。
今度作ってみようかな。

Willam Kamkwamba
The Boy Who Harnessed The Wind.
http://williamkamkwamba.typepad.com/

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2011/03/06 (Sun) 猫から出たマコト

猫から出たマコト
「猫から出たマコト」 赤瀬川原平(文 写真 イラスト) 日本出版社

猫に関することわざから多角的に考察したエッセイ集です。

赤瀬川ファンとしては、自然とニヤニヤしてしまう内容になっています。
写真も味があるし、ことわざの意味を調べるのはお約束の新解さんだし。
ページ右下にはご親切なことに、パラパラ漫画も付いています。
この本、2007年の出版なのですが、うっかり見過ごしていました~。

個人的には、10ページ目の神の部分にスッと納得しました。

猫は、面倒なことを考えるのは人間にやらせていて、
猫自身は、無駄なエネルギーを使わないようにしているのだそうです。
で、人間はどうしているのかというと、
わけのわからない面倒なことは神様にお願いしている。
猫にとっての人間が、人間にとっての神なのだと。

この感覚、とっても良くわかる。
こういうことをサラッと言ってくれる赤瀬川さんっていいなあ。

話はちょっとズレますが、
実は私、しばらく前から悩んでいることがありまして。
具体的には書けませんが、
友人や関係者の方々に相談したり、協力をお願いしたりしていました。
おかげ様で、一番の懸案事項はクリア出来ました。

それに、事情を知っている人が複数いる、という事実は
大きな安心感をもたらしてくれています。
ありがたいです。

それでもまだ、根本的な部分が解決していないわけで。
かなりあれこれ考えたし、対策も講じてみたけれど、
あとはもう運命の女神様に委ねるしかないのかなと、
そんな気持ちになっています。
これって私、少し弱気になりつつあるのかな。

普段は宗教にまったく興味が無いくせに、
困ったときにはやはり神頼みですから。
神様って大変よね。

ごめんなさい、でもよろしく。

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2010/07/16 (Fri) 水音が聞こえてくる本

『今日も友だちがやってきた』
野田 知佑 (著) 、 出版社: 小学館 (2006年)
今日も友達がやってきた

日本を代表するカヌーイスト、野田知佑さんのエッセイ。
『日本の川を旅する』を読んで以来のファンです。

著者が主催する川の学校のエピソードを中心に、川の魅力がたっぷりと書かれています。
上っ面だけの自然愛好家をバッサバッサと切りながら、
本当に自然を愛するとは、
自然に親しむとはどのようなことなのかを伝えています。
そして、行政による”管理”がいかに自然を壊しているのかも熱く語っています。

それにしても、この本に登場する川ガキ達の生き生きとしていること!
いい年をした大人達が「自分も川で遊びたいー」と言いだす気持ちが良くわかる。
犬達も実に幸福そうです。

暑い日にこの本を読むと、私も近くの川に行きたくなりますが
我が家から一番近い信濃川は残念ながら
コンクリートで固められている「見るだけの川」なのでした。
その信濃川が流れ込む日本海沿岸も波消しブロックだらけです。

日本では、自然な姿の水辺がいかに少ないかを痛感します。


 

読書 |


2010/07/06 (Tue) ソウル・コレクター

ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ最新作。

ソウルコレクター

どんでん返しで有名なディーヴァーだが、今回はストレートなミステリーとなっている。
現代社会における個人情報の弱点をうまく利用した筋書き。
プロットは完璧だが、ディーヴァーらしさは薄い印象。
残念ながら、やや物足りない読後感。

今回は翻訳に違和感を感じた。
ある登場人物の口癖で「ひぃ」というのが出てくるのだが、
元の英語ではどのような言葉なのだろうか。
「ひぃ」に続く文章とうまく繋がっていないために、とても不自然で気になった。

もう一つ。
日本語版のタイトルは英語版のタイトルとは違うことが多い。
今回の”ソウルコレクター”というタイトルは、
ディーヴァーが候補としてあげた中から選んだそうだ。

しかし日本でも割れ窓理論というのはある程度知られていることだし
無理してタイトル変更せずに、元の "The Broken Window" をカタカナにして
”ブロークン・ウインドウ”で良かったのではないか。
または”割れ窓”とか。
どうしても変えなくてはいけない理由はないはず。
というか、変える理由が特別無い場合はそのまま使ってほしいと思います。

ところで、
ディーヴァー氏はこれからもストレート路線で行くつもりなのか、気になるところ。
毎回どんでん返しを考えるのも大変になってきたのかな、などとも考えてしまいますが
また度肝を抜くようなどんでん返しを、ぜひ読みたいものです。
次回作に期待します。



読書 |


2010/06/19 (Sat) ジョン・キーツ

ハイペリオンの続編 「ハイペリオンの没落」(ダン・シモンズ著)を読了。

5105V8KTVYL.jpg

とても気になっていたレイチェルのその後。

中盤に差し掛かるあたりで、とうとうレイチェルは誕生の瞬間を迎える。
そこから物語は様相を変え、全面戦争へ突入。
そして壮大な未来神話とも言うべきこの物語は、予想外の結末を迎える。

これは前作の数倍面白かったです。

そしてこの「ハイペリオンの没落」を読み終わって以来、
ジョン・キーツという詩人に興味を持ち、図書館でキーツ詩集を借りてきました。

P1010001.jpg

ジョン・キーツは1795年イギリス生まれのロマン主義の詩人。
結核により25歳の若さで死去しています。

それにしても、なんと美しい言葉たちなのでしょう。
殺伐とした今の世の中では、このような詩が心に沁みます。

物語詩「エンディミオン」から(訳・出口保夫)

美しいものは 永遠の喜びとなる。
その愛らしさは増し、決して 無と
消え果ることがない。 それのみか われらに
静かな木陰を保たしめ、また 甘美な夢と
健康と 静かな息吹に充ち満ちた眠りを 与えてくれる。
だから 朝がくれば われらを大地に
結びつける 花のきずなを編んでいる。
どんなに失意の時も、気品高い人間性に
欠けるときも、陰鬱な日にも、また
われらが求める道が どんなに不健康で
暗すぎようとも。 そうだ、それでもなお
美しい姿は 暗いさまざまの心から 棺の被衣を
取り払ってくれる。 太陽や 月や
無邪気な羊たちに木陰の恵みを拡げる 老木や 若木の枝葉も
またそうなのだ。 羊たちの住んでいる
緑の野原に咲く黄水仙も、暑い季節に
涼しい隠れがをあちこちに作る
清らかな流れも、美しい麝香薔薇の花が
見事に咲いた、森の中の茨の藪も そうだ。
またわれらが 偉大な死者に対して想像する
運命の壮大な力も 美しいものである。
われらの見聞した あらゆる甘美な物語も そうなのだ。
空のはてから降り注ぐ 枯れることのない
永遠の酒の泉も またそうなのだ。

00430448.jpg


偉大な死者~のくだりがとても好きです。


このジョン・キーツの映画が現在上映中です。

【ブライト・スター いちばん美しい恋の詩】
監督・脚本 : ジェーン・カンピオン

ブライトスター_映画
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